豊胸手術のトラブル

豊胸手術にはどんなトラブルが報告されていますか?

豊胸手術には、シリコンバッグを入れる・自分の脂肪を注入する・ヒアルロン酸を注入するなど、いくつか方法があり、それぞれにメリット・デメリットがありますが、ここではご質問に答えてデメリットの部分を説明しますね。

まず、シリコンバッグを入れる方法ですが、有名なトラブルに「バッグが破裂する」というものがあります。
バッグは滅多に破損しないようにできていますが、形あるものなのでどうしても壊れる可能性もあるわけです。
もし破損した場合には、バッグの中身が体内に流出し、様々なトラブルが引き起こされます。
この時のトラブルは、バッグの中身によって少しずつ変わってきます。

中身が生理食塩水だった場合には、生理食塩水は身体に吸収されるので無害ですが、もしも生理食塩水に雑菌が入っていた場合、発熱や肝臓が悪くなるなど、健康被害が出ることもあります。
また、バッグの中身が無くなるので胸は手術前のように小さくなってしまいます。

中身がハイドロジェルの場合、ハイドロジェルも身体が吸収するので無害だと言われていましたが、この吸収の際に小さな炎症が起きるのが特徴で、場合によっては炎症がひどく腫れてしまうこともあります。
さらに悪い場合には細菌が入って炎症が悪化し、敗血症になる可能性もあります。

シリコンが入ったバッグの場合、シリコンは身体に吸収されないので身体の拒絶反応などが起き、癒着や石灰化、ひどい場合には膠原病のような状態になってしまうと考えられます。

最近では中身が寒天状のシリコンで流出しない、というコヒーシブシリコンバッグというものもありますが、体内に数年、数十年と入れて置いて本当に問題がないという確証はないでしょうね。

もう一つ、シリコンバッグの大きなトラブルとして「拘縮」が挙げられます。
拘縮は、異物であるバッグを排除しようとする身体の働きで起きるものです。
身体は通常、異物を外へと排出しようとしますが、バッグは体内にしっかり入れ込まれているので排出できません。
そこで今度は異物を包み込む膜をつくってしまうのです。
この膜が厚くなるとバストが固くなったり、外見が変形してしまうことがあります。
この拘縮を防ぐためにはバストのマッサージや投薬が必要ですが、それでも長い期間に拘縮を起こしてしまう人は後を絶ちません。

このようにシリコンバッグを入れる豊胸手術はトラブルの可能性が多数あるので、最近は自分の脂肪を胸に注入する豊胸術も人気が高まっています。
しかしながらこの方法も、脂肪の定着率が低い(元に戻ってしまう)とか、脂肪の粒や石灰化した脂肪がしこりになってしまうなど、
トラブルが無くなるわけではありません。
中には、脂肪を採取した部分がぼこぼこに変形してしまうなどの事例も見られています。

もう一つ、最近増えてきたヒアルロン酸注入の豊胸も、アレルギーを起こす可能性は捨てきれません。
一時的な効果しか得られない上に安全が確立されていないので少し不安が残るところでしょう。

長くなってしまいましたが、これでもトラブルのごく一部の話です。
豊胸手術は大きなリスクを伴うので、私ならまず、サプリメントやマッサージなど出来ることを試しますね。